2018年11月3日

ミャンマー補欠選挙で現政権・野党・少数民族政党の課題が見えた

選挙の様子イメージ

 ミャンマー連邦共和国の選挙管理委員会は、連邦議会の上院1議席、下院4議席、地方議会8議席、合計13議席の補欠選挙を2018年11月3日に行いました。選挙管理委員会は、「一般的に、選挙は順調に行われ、大きな事件も報告されていない」と述べました。
 今回の選挙は、2015年の総選挙で圧倒的に勝利したアウンサンスーチー国家顧問が率いるNLD(国民民主連盟)の政権運営に対して、ミャンマー国民の評価が示される選挙として大いに注目を集めました。
 結果は、合計13議席の選挙の内、NLD(国民民主連盟)7議席、USDP(連邦団結発展党)3議席、少数民族政党3議席という結果でした。内容は、前政権の与党であり、党首を交代したUSDPが現政権のNLDの議席を奪い取り、少数民族政党の台頭が目立ちました。
 現政権への影響はないものと考えられる一方で、投票率の低下が指摘されるなど、次に行われる2020年の総選挙に対して、
現政権や野党各党の課題が見えてきた選挙となりました。